北村薫「語り女たち」読了

語り女たち
語り女たち ISBN:4104066052

うーん、薄味。私にはイマイチ。これが北村薫セレクションの「短編集」として紹介されたのなら、 例えば「謎のギャラリー」シリーズなど、そこそこ面白く読めたのだが、北村薫本人の自著にはもっと高いレベルのものを要求してしまう。
でも、相変わらず、人間への暖かい視線は心地よかった作品もあるのですが。
ごめんなさい、私にはこのテイストは分かりませんでした…。

ついでに、朝日の「私と円紫さん」シリーズへの言及もある北村薫のインタビューへのリンクも。
BOOKアサヒコム | 作家に聞こう
http://book.asahi.com/authors/index.php?key=34
BOOKアサヒコム | 作家に聞こう
http://book.asahi.com/authors/index.php?ppno=3&key=34

 「私」の名前はシリーズ最終作のラストで明かされるのがいいだろうな、と、第1作を書いていた頃は思っていました。結末のところで、彼女がその名を恋人か誰かに呼ばれて終わる形が綺麗だろうな、と考えていたんです。

 当初は、その名前を「薫」にしようと思っていたのですが、その後、私が覆面作家でなくなり、もはや彼女が「薫」ではあり得なくなった。では、どんな名前なのか、ということに関して、「彼女の名前はこうではないか」と非常に面白い考察をしてくれた読者の方がいましてね。その名前、実は私も考えたことがあるものだったんです。